90人が本棚に入れています
本棚に追加
宿主の名はダンル。彼は、大きな借金を抱えて、街から街へと逃げていた。
そして、ある街で黒薔薇に出会った。
路上で、ダンルが借金取りに半殺しにされていた時の事。
「おらぁ逃げてんじゃねぇよ!!」
「ちゃっ、ちゃんと返すので、それだけはっ!!」
「んじゃ、10000ギルをちゃんと持ってこいや!!」
蹴りが鳩尾に入った。血を吐くダンル。
すると、借金取り達の背後から一つの影が伸びてきた。
「…おじさん、イジメるのやめたら?」
「「「あぁ?」」」
振り返ると、そこには黒薔薇が剣を構えて立っていた。
今、持ってる剣とは違う。
身長差に合った剣。
「何だ?坊や、危ないからお母さんとこに戻りな」
借金取りの一人の男が言う。
すると、黒薔薇は剣を深く構え
「僕には、親なんて居ないよ」
刹那、男達はその場に倒れた。
最初のコメントを投稿しよう!