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ダンルがはっと気づくと、黒薔薇がダンルの横に立って、剣をしまっていた。
「唯の峰打ちだ…」
「・・・凄い」
漠然だった。
黒薔薇は、静かにダンルを見た。
「…10000ギルだったな」
そう言って、ポケットから金の入った袋をダンルに投げ渡した。
「ぇ?」
「それで、良いんだろ…?」
そう言って身を翻し、歩いていく。
「き、君!!待ってくれ!!・・・・私は、家族と縒りを戻して、この先、遠くの街で茶色の家に住む!!その時は寄っておくれ!!」
ダンルは目一杯、叫んだ。
静かに、黒薔薇の腕が上がったのを覚えている…。
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