Rose2 青い花びら

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 ダンルがはっと気づくと、黒薔薇がダンルの横に立って、剣をしまっていた。 「唯の峰打ちだ…」 「・・・凄い」  漠然だった。  黒薔薇は、静かにダンルを見た。 「…10000ギルだったな」  そう言って、ポケットから金の入った袋をダンルに投げ渡した。 「ぇ?」 「それで、良いんだろ…?」  そう言って身を翻し、歩いていく。 「き、君!!待ってくれ!!・・・・私は、家族と縒りを戻して、この先、遠くの街で茶色の家に住む!!その時は寄っておくれ!!」  ダンルは目一杯、叫んだ。  静かに、黒薔薇の腕が上がったのを覚えている…。
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