Rose2 青い花びら

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19  その後、彼は旅立って行きました。  いずれ、会えると信じて…。  話が終わり、ダンルは茶を一口啜った。 「…と、まぁ、私は家族と縒りを戻し今に至る訳です」 「はぁ」  二人は、もう呆然。 「…黒薔薇さんと言ったかな?…この方、ずっと眠っていなかったみたいですね。二人共、いつも野宿の時どうされてたのですか?」  ふと、ダンルがそんな事を聞いてきた。 「…ぇ」  二人は思い出す。 「っ…いつも黒が見張り番してた、よ…」  赤薔薇はそう言った。 「・・・そうですか」  ダンルは、黒薔薇を見つめた。  その様子に二人は何も言えなかった…。
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