Rose2 青い花びら

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  『ほらほら、貴方が死んでは意味もないでしょうに』 「煩い!僕は、良いんだ!!黒には手を出すっ―カハッ!?」  突然、後ろから腕を回され、首を絞められた。 『小僧が。お前に何が出来る…?』  黒百合の腕が、首を締め付ける。 「ぐっ、っ…!!」  どんどん首が絞まっていく。  首を絞められているせいなのか、視界が薄れてくる。  その時だった。 「手を離せ、黒百合…」  黒百合は、振り返る。 『おやおや、起きてしまったか…』  赤薔薇の首から腕を離すと赤薔薇は、ゴトリと床に落ちた。 「ガハッゴホッゴホッ…」  咳込んだ後、赤薔薇は意識を失った。 「それで良い。さっさと青百合達の所へ帰れ…」 『寝起きで体が重いはず…えぇ、分かりましたよ…帰れば良いのでしょ?』  そう言って、窓に手を掛けると彼の体の周りを黒百合の花びらが舞い散り、彼は消え去った…。
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