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白薔薇が帰ってくると、二人が逆の立場になっていた。
「ぇ、何で黒が起きてて、赤薔薇が寝てるのよ?」
混乱する白薔薇。
「…話は後だ…街から出るぞ」
「え!?」
黒薔薇は旅の支度をしながら、深い溜め息をついた。
「…何なのよもう…」
白薔薇も溜め息をついた…。
出口門前。そこに黒薔薇達は居た。
赤薔薇を背負っていた。
赤薔薇…目を覚まさない…。
白薔薇は俯く。
「黒薔薇さん…御気をつけて…」
「あぁ、世話になった…」
黒薔薇は赤薔薇を背負い直す。
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