Rose2 青い花びら

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 一向に目を覚まさない赤薔薇。黒薔薇は、教えてもくれない。 「ねぇ、黒薔薇…」  カーナに乗っている白薔薇は、彼に問うた。 「…なんだ白薔薇」 「どうして赤薔薇、目を覚まさないのよ…?」 「………あとで話す」  その言葉に白薔薇は、俯いた。  一行は、岩場に辿り着いた。  岩が何個も重なった岩の壁。一つの岩が崩れたら、全部崩れてしまいそうな岩の塊の壁だった。その岩壁と岩壁の間を一行は歩いていく。  黒薔薇の背で眠る赤薔薇。 「…崩れないよね…?」  白薔薇は、周りをキョロキョロ。  ふと、何処からか声が聞こえてくる。 「…なに?」  一行は歩を止め、周りを見渡した。 「きゃっほぉおおぉい!!!!!」  男の子の声。一行は益々、周りをキョロキョロ。
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