Rose3 廃墟の村と橙と一人の男

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 赤薔薇を背負った黒薔薇達は、その村へと向かっていた。  黒百合の毒は、赤薔薇をどんどん蝕んでいる。 「心配するな、村に着いたら、最初、そいつの手当てをしてやる…」  そうオレンは、言った。 「…なぁオレン」 「ん?何だい、黒薔薇さん?」 「その化物とは、何だ…?」  黒薔薇は、前を歩くオレンに聞いた。 「化物…と言っても、人間の仕業だ」  オレンは、静かに話始めた。
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