Rose3 廃墟の村と橙と一人の男

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24  指差した先には、廃墟化したキャノーレ村だった。  村に入った黒薔薇達。 「俺はこの奥に住んでいる。着いてきてくれ。そいつを治す」  そう言って、ある一画へと向かった。  着くと、古ぼけた一軒家。  一つの部屋に赤薔薇は運ばれ、台の上に乗せられた。 「済まんが、こいつを押さえておいてくれ…いやチビは見ない方が良いな」 「ちょっ、チビって何よ!!?・・・もう、分かったわよ」  そう臍を曲げて、白薔薇は部屋を出て行った。  しばらくして、悲劇が部屋の中から聞こえてきた。
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