紅の姫

不可抗力～始まりと出会い

翌日

ルーシエ家・通路

今日は全てのレッスンがお休みになった

理由はお父様に呼ばれたからだ

おそらく………………私の婚約についてだろ

私の格好は純白のドレス。ルーシエ家での正装だ

女性
「おはよう！フレイ！」

フレイ
「おはよう。リューネお姉様」

後ろからリューネお姉様が抱きついてきた

お姉様も私と同じドレスだが腰に剣を携えている。将軍の証である剣だ

お姉様の方が身長がたかいから腕の中におさまる

フレイ
「どうしたの？顔がくらいよ」

声は明るいのに顔が暗い

理由なんてわかってる。婚約のことだ

リューネ
「ごめんね。フレイ」

フレイ
「どうして謝るの？」

リューネ
「私とお母様がもっとかけあっていれば婚約の話も」

フレイ
「いいの。遅かれ早かれ婚約する事だし………………それに疲れたの」

リューネ
「…………」

フレイ
「毎日毎日レッスンの繰り返し……………もう、疲れちゃった。もう………いいの」

リューネ
「フレイ」