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フレイ
「でも……………その…」
私は下向きながら呟く
友達………友達
麻里
「わしと………友達になるのがそんなに嫌か?」
麻里は悲しそうに前屈みになる
フレイ
「いえ!違います!………………その…………私、友達出来たこと無いんです」
ずっと屋敷で社交に関しての勉強をしていたから同年代の人と知り合えなかった
舞踏会や音楽会でも皆お兄様やお姉様や妹に行って私の事なんか気にしない……………だから
フレイ
「友達というのがよくわからなくて……」
麻里
「なんじゃ。そんな事か」
フレイ
「そんなことって……」
麻里にはわからないよ。友達のいない寂しさや………
麻里
「だってわしも友達おらんからな」
麻里は頭の後ろに手を当てる
フレイ
「え」
麻里
「ずっと師匠と二人だけでだったからな。だから!友達になってくれ!頼む!」
麻里は両手を合わせてた
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