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フレイ
「……………し、師匠だけって麻里のご家族は」
麻里
「ん~知らん。わしは捨て子じゃからな。まあ師匠が親代わりじゃな」
フレイ
「あ……す、すいません」
麻里
「?なんで謝るんじゃ?」
フレイ
「いや、気分を害したんじゃないかと」
麻里
「別に気にしなくてもよいぞ」
麻里は笑顔で言う
どうして笑って言えるの?友達もいない、血の繋がった家族もいない。師匠と言われる人とだけしか触れあったことがないのに
麻里
「なんじゃ?わしの顔になんかついとるか?そんなまじまじと見て」
フレイ
「あ、いえ」
私と麻里は似ているようで似ていないのかも
私は家族や使用人とかで人とふれ合えるけど麻里みたいに笑えない……………あれ?私、最後に笑ったのはいつだろう
いつから喜ぶのを止めたんだろ。いつから怒るのを止めたんだろ。いつから
自分を圧し殺したんだろう
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