全ての始まり

7/19

1804人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
「あ、お前の名前姫路藍って名前だから」 『了解』 「あと声少し下げろよ」 『あぁ。あとは"あたし"じゃなくて"俺"だろ?男口調も』 「完璧だ。さすが紅華欄総長」 『元だから』 「あ、それ外せよ」 悠兄はあたしの胸元を指差す。 それ? 『あ…』 首にはあいつとお揃いのネックレスがまだぶら下がっている。 『取らなきゃ…ね』 ずっとつけてた。 これだけは外せなかった。 もう終わったんだから。 外したら3つあるネックレスが2つに減った。 あたし…俺と悠兄は車から下り、理事長室へ向かった。 さすが不良校… 校内でケンカ普通にしてるし。 『悠兄、あれ止めねぇの?』 「あれいつものこと」 ってあれ…一方的じゃん。 相手気絶してんのに…ひどい。 そう思った俺は、飛び出していた。 『もうやめな』 男が殴ろうとした手を俺は掴んだ。 「テメー…誰だ?」 『そいつもうのびてんだろ。もう殴る意味ねぇだろーが』 「あ?可愛いーツラ汚されたくなかったら大人しくしてな」 .
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1804人が本棚に入れています
本棚に追加