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「あ、お前の名前姫路藍って名前だから」
『了解』
「あと声少し下げろよ」
『あぁ。あとは"あたし"じゃなくて"俺"だろ?男口調も』
「完璧だ。さすが紅華欄総長」
『元だから』
「あ、それ外せよ」
悠兄はあたしの胸元を指差す。
それ?
『あ…』
首にはあいつとお揃いのネックレスがまだぶら下がっている。
『取らなきゃ…ね』
ずっとつけてた。
これだけは外せなかった。
もう終わったんだから。
外したら3つあるネックレスが2つに減った。
あたし…俺と悠兄は車から下り、理事長室へ向かった。
さすが不良校…
校内でケンカ普通にしてるし。
『悠兄、あれ止めねぇの?』
「あれいつものこと」
ってあれ…一方的じゃん。
相手気絶してんのに…ひどい。
そう思った俺は、飛び出していた。
『もうやめな』
男が殴ろうとした手を俺は掴んだ。
「テメー…誰だ?」
『そいつもうのびてんだろ。もう殴る意味ねぇだろーが』
「あ?可愛いーツラ汚されたくなかったら大人しくしてな」
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