始まりの電話

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完全に藤原ペースで話が進められ、最後まで聞かなければ終わらないと観念した大蔵は、面倒臭がりながらも続きを促した。 「家から近いってどっかの高校ですか?それとも下部リーグ所属の大学ですか??」 今まで藤原に言われ、大蔵が指導をしに行ったのは都内の高校二校と大学一校、それとバングラディシュ代表。 海外でないなら、またどちらかであろうと予想するのは当然であった。 しかし、その予想は見事にはずれる。 「今回は中学生だ。」 「ちゅ、中学生!?」 大蔵に驚きと焦りが見てとれた。 「まさか一から教えろって言うんですか!?無理ですよ!初心者でしかも中学生なんて、教えたことない!!」
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