ＪＵＭＰ！！

谷保第一中学校

その電話が鳴ったのは夕方五時過ぎ。

大蔵はバイトがあるため、少し前に起きて着替えの真っ最中だった。

着信音に気付き、急いでＴシャツに顔と腕を通して携帯を開いてみると、見知らぬ番号が表示されていた。

登録されていない固定電話からの着信。

(とうとう来たか…)

直感的に電話の相手がわかった。

大蔵は一度咳払いをして声を整えると、通話ボタンを押した。