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大蔵の目の前に立ったのは、足利稔と山縣陽介。
足利は少し緊張した面持ちで、山縣は少しふて腐れ面で大蔵を見ていた。
「あのさ、夏だし暑いしかったるいのはわかるんだけど、練習始め位もう少し締めてやったら?」
大蔵の問いに対して足利は少し間を空けつつも慎重に返事をしたが、山縣はそっぽを向きただ頷くだけ。
大蔵はそんな二人の態度を見比べ笑顔をみせると、みんなに伝えてこいと言うだけで、それ以上は何も言わず、またベンチに腰を下ろした。
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