キャプテン

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当たり障りのない話をして練習を終え、生徒達を解散させると、大蔵と菜美は校庭を横切り校舎に向かいゆっくりと歩いていた。 大蔵は空に目をやりボーっとしながら無言で歩いていたが、横から覗き込むようにして菜美の顔が現れたため立ち止まる。 「なに?なんか質問??」 菜美は大蔵に聞きたいことがある時、必ず大蔵の顔を覗き込み何か言いたげな顔をするようになっていた。 「あのぉ~、もしかしてキャプテンは足利君にするつもりですか?」
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