スポーツドリンク【スクザン】

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間違えた。 そう思った時にはもう遅く、自動販売機がガコン、と鳴った。 仕方なく商品口に手を伸ばすと、やはり買うものを間違えていた。 目的の物とは程遠い、スポーツドリンクが目の前に現れ、それを見たザンザスはハァ、とため息をついた。 買ってしまった物を開けずに捨てるのはもったいないので、渋々カンを開ける。 カンは大きいサイズ。 苦手というより、嫌いなスポーツドリンクをこんなに飲み干すのも無理があると思いつつ、口をつけ、喉に流し込んだ。 (マズイ…) 夏日であるため喉は渇く。 スポーツドリンクで潤されるが、味はなんともいえない。 まだ少ししか減っていないスポーツドリンクを捨てるには抵抗があった。 「う゛お゛ぉい!ザンザス!!!」
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