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危うく吹き出しそうになるのを堪え、勢いよく飲み込んで咳込むスクアーロを見てザンザスは笑った。
「…あ゛ぁ…あぶね。お前となら間接キスくらい、いいぜぇ」
「ハッ。物好きな奴だな」
「そんな物好き好きになったお前も、よほどの物好きだぁ」
「るせぇよ。とっとと飲め」
「Si」と呟いてから数分で、カンは空になる。
自動販売機の隣に置いてあるカン専用のごみ箱にカンを捨て、満足そうにスクアーロは笑った。
「任務完了だぜぇ」
「…任務か」
「褒美は?」
ニコニコと笑って近寄ってくるスクアーロに、仕方ないと思いながらため息をつく。
そしてスクアーロの頬に手を伸ばすと、ゆっくりと瞼を下ろすザンザス。
「好きにしろ」
「やりぃ」
ムードの破片もない自動販売機の前で、二人はスポーツドリンク風味の口づけを交わした。
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