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「死にてぇ」
全てはこの一言から始まった。
執務室。
ザンザスは一日を大体ここで過ごす。
報告書の確認だとか、状況報告などを聞かなきゃならない。
ぼそ、と呟いたその言葉に、明らかに別の部屋にいたであろう幹部達が一斉に執務室へ乗り込んできた。
「う゛お゛ぉい!!!今何て言いやがったぁ!!!」
「・・・なんだ、どうしたお前ら」
「どうした、じゃないわよっ!ボス!」
「カス鮫先輩じゃあるまいし、そういう事口にすんなし」
「そうですよー。死ぬなら夢で死んで下さいー。こっちじゃ死なせませんー」
「ボボボ・・・ボス・・・死なないでください!!!」
「てめぇら・・・俺に恨みでもあんのか・・・」
久々とも言える、噴怒の炎を宿した二丁銃が幹部に向けられる。
と、同時にスクアーロがザンザスに飛びついた。
それを期に、レヴィ以外の幹部もザンザスに飛びつく。
「・・・邪魔だ、てめぇら・・・」
これでもか、というほどの力で抱きしめてくる幹部たちに、あっけなく銃を下ろすザンザス。
「ボスは死なせねぇ!絶対ぇだぁ!!」
「っしし~。同感。」
「死なないでくださいー」
「アタシはまだまだボスのお世話、するからねぇv」
どさくさに紛れてキスしてくるスクアーロ。
服越しにほお擦りするベルとフラン。
腰に抱き着きながら投げキッスしてくるルッスーリア。
泣きながら見つめてくるレヴィ。
「あぁ・・・どうして俺は」
こんなに愛されているんだ!!!
入隊条件
ボスを心の底から愛せ
愛して、愛して、愛し抜け!!!
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