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ピ―――――。
機械から聞こえた小さな音。
純也は静かに自分のベッドでいきをひきとった。
あの日から、あたしは自分でも分かってしまうくらいの絶望感に襲われた。
明里や優羽君、両親に何度も何度も励まされたけれどやっぱり立ち直れなかった。
“こうなる事は分かってた”
心の中で何度も呟く。
でも、やっぱりそれが現実になると思ったようにいかなくて、涙が溢れる。
吐き気があたしを襲う。
いくら何をしたとしても、
もがいても、
泣いても、
純也は帰ってこない…
あたしはどんどん自分を自分で蝕んでいったんだ……。
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