22

7/8
前へ
/180ページ
次へ
「研究は何処にいたってできますよ…私は貴章の傍がいい」 甘えるように倒れてきた頭に合わせて、さらさらと髪が揺れる。 すっかり痩せて青白くなった肌は透けるようで痛々しいけれど、この黒髪だけは変わらない。 街で出会ったときに日本人形の印象だったが、どこか芯の強さを兼ね備えた宏哉は、もっと華やかで凛とした雰囲気がある。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1733人が本棚に入れています
本棚に追加