大学とお泊まり..

53/53
1501人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
「あいとー」 そう言いながら ガチャっと僕の部屋のドアが開いた あ、お兄ちゃん 「ほんと二人とも仲良しだね」 お兄ちゃんは僕達が 抱き合ってるのを見てニッコリ笑った ……………あれ? いつもならここでドキってするのに 何も感じない 「当然ですよ亜緒さん」ニコ 「これからも仲良くね あっもうご飯だから二人共下おいで」 お兄ちゃんはそう言い残し 僕の部屋を出ていった 「俺もいいのかな?」 「いつも食べてくんだから 今更何言ってるの夢斗」 「あ、やっぱり?」 夢斗はヘラっと笑い 僕から離れた リビングに行くと もう皆椅子に座っていた 「ママさんいつもすいません」 「いいのよ、夢斗君 今日泊まっていく?」 「え?ママさん達がいいなら 泊まって行こうかな」 「私達は全然いいわよ ただし、明日ちゃんと 学校行きなさいよ」 「わかってますよママさん」 夢斗とお母さんは仲がいい 初めて家に連れて来たときから こんな感じ 今日夢斗泊まってくんだ 「愛兎、醤油取ってくれる?」 前に座ってるお兄ちゃんに 話しかけられた 「はい、どうぞ」 醤油をお兄ちゃんに渡した時 僕の手がお兄ちゃんの手にあたった なのに………ドキドキしない ちょっと前の僕なら 凄くドキドキしてるはずなのに 僕…どうしたんだろう  
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!