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「犯人に対する怒りは感じますか?百合さんはどんな女性でしたか?」
テレビと被る、声
現実だと思い知らされる
「今は何も答えたくありません。すみません、しばらくほうっておいてください。」
それだけ答えると、受話器を戻した。
テレビから、今の俺の言葉が流れる。
「今は何も答えたくありません。すみません、しばらくほうっておいてください。」
俺、こんな声してたっけ?
「激情さんはあまりのショックに言葉もでないようでした。」
リポーターはうまくまとめ、スタジオにカメラを戻した。
スタジオでは、百合の事件と、前の事件をてらしあわせ始めた。
「被害者の女性はいずれも似た殺害方法をされており、その事から警察はこれを連続殺人事件と判断しました。」
俺はテレビを消した。
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