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『ジリリリリリ…ジリリリリリ…』
目覚まし時計の金属音が部屋中に聞こえる。どうやら朝になったようだ。はぁ…ついにこの日を迎えてしまったよ。
ベッドから降りてカーテンを開けると、目を細めるくらいのさんさんとした日がさしている。
「んー眩しい…。眩しいぞ太陽さんよ。」
…と俺は呟くが太陽さんは一言も聞いちゃいない。だって太陽だもの。ってか太陽が喋ったりしたら怖いがな。
おっと自己紹介が遅れた。俺は高橋 夕凪(タカハシユウナギ)。趣味は音楽とネットとアニメ。普通をモットーに日々生活している高校1年生だ。
「夕ちゃん!起きてー!」
ドア越しから母さんのやかましい声が聞こえた。朝から声でかいっすよ母さん。
「起きてるよー今から下行くからー」
俺はちょっとだるそうに返答すると、母さんは下に降りて行った。
………夕ちゃんか。この呼び方女の子みたいで嫌なんだよ。それで小学生の時に……いや、思い出さないでおこう。
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