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陽子の案内のもと到着したのは、先程の村だった。
「あの…ヨウシ…さん?」
「何?
ああ…ようこでいいよ。」
「あ、うん…。
ここは陽子の村?」
「違うよ。
少しの間、間借りしているんだ。」
「そうなんだ…。
そういえば、自己紹介してなかったよね?」
「ん?
ああ…そうだね。」
「ええと…私は新本知子です…。
知識の知に子どもの子です。」
「なるほど…いい名前だね。」
「あの…失礼は承知なんですけど…。」
「何?」
「女性…ですよね…?」
陽子は軽く笑った。
「ああ…よくわかったね。
そう、一応女。
よく間違えられるんだ。」
知子は陽子の軽い言葉に、緊張が解れたのを感じた。
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