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「赤ワイン・・・バター・・・トマト・・・」
「あのー・・・うるさいんだけど。」
二人で寝るには少し狭いベッドの上。
お互い服をまとってない裸の状態で、胸のあたりにまで毛布をかけて並んで寝ていた。
ちょうど“夜の第二回戦”を終えたところで、何やら利君はブツブツと独りごとを呟き始めた。
「砂糖・・・醤油・・・」
「・・・利君。うるさい。てかムードがない。」
「いや、醤油の代わりに・・・赤だし味噌もいいかも・・・あと肉は・・・」
「・・・・・・。」
「肉じゃなくても、カツオでも合うか・・・あとオリーブオイル・・・」
「・・・それ何のレシピ?」
このままだと永遠に独り言が続きそうなので、仕方なく尋ねてみる。
さすがにセックスした後に、読経のような調味料の呟きは聞きたくない。
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