カレーライス

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後で何か奢らせとこ。 それともそろそろデートしてあげて、何か買ってもらおうかな。 そんなことをボンヤリと考えていると・・・ 裕司が私の方へ身を乗り出し、真剣な表情で尋ねてきた。 「なあ、ハルカって本当は彼氏いるんだろ?」 「何でそんなこと聞くの?」 「だって俺の友達が言ってたんだよ。この前駅前で、ハルカと知らない男が一緒に歩いてたって。 なあ、そいつ誰?」 ・・・誰だろ。 いろんな男に心当たりありすぎて、私にもちょっと分からない。 「別にただの友達だよ。 私モテないし、大学に入ってからずっと彼氏なんていないもん。」 「はああ!!?マジで言ってんの!?嘘つくなって!ハルカはすっげー可愛いじゃん! 本当は彼氏切れたことなんかないだろ!?」 そうだね。 私は可愛いけど、嘘つきだよ。 私は相変わらず綺麗な笑顔を浮かべたまま、適当に相槌を打って、 裕司のつまらない話を右の耳から左の耳へ聞き流していた。 ・・・今日は寒い。 朝のお天気お姉さんも、最低気温は5度以下だと言っていた。 こんな寒い朝から、メンドクサイ奴の相手をしなきゃいけないなんて・・・ちょっと疲れる。 早く利君のマンションに帰って、 利君の作ったこだわりすぎの美味しいカレーを食べたいな。
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