プロローグ

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「あら、嫌いと言われると燃えるタイプなのね。自分から近寄ってくるなんて。」 彼女は、いかにも下級生物でも見下すかのように言った。 「ち、違う!」 「邪険にされて燃えるだなんて最悪ね。寄らないでちょうだい低俗なマゾヒストさん♪」 最後だけ、やけにかわいらしい笑顔を見せると彼女は椅子から立ち上がり人込みに紛れていった。 「全く...意味わかんねぇ。」 そう呟き視線を落とすと一枚の紙切れが伏せて置いてあった。
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