プロローグ

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だが進展はあった。 予想外の形での進展であった。 頭を巡る迷いと葛藤に疲れ机に突っ伏した双佐はそのまま眠りに落ちた。 2限の古典から4限の現代社会が終わるまで見事に寝て過ごした。 昼休み。 机に突っ伏し寝ている双佐を起こしたのは杏生だった。 「こら! 双木、また俺の授業で寝てるのか!」 !!! 眠っていた双佐にもその声は聞こえたようで双佐は跳び起きた。 「すみません五十嵐先生! どうか放課後指導だけは.....って杏生かよ!」 あぁくそぅ。まんまと騙された! 絶対今度やり返してやる。 「購買行かね?」 杏生が言った。
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