日々の色

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部屋に着き、車イスをベットの側まで自分で漕いでいった。 車イスにストッパーをすると、俺は自分の力でベットに移った。 「...亀梨。」 『驚いた?? ここまでは出来るようになったんだ。』 そう言いながら、上の布団を掛けながら、問いかける。 『ところで、今日はどうした??』 俺がそう言うとメンバーは顔を見合わせていた。 『なに??なんかあった??』 そう問いかけると、マネージャーが話しかけてきた。 「実は、事故のことなんだけど。」 『...。』 「マスコミが嗅ぎ付けてきている。 隠すのも、限界だと思う。」 『わかってるよ。会見だろ??』 「あぁ。」 『いつ??』 「2週間後だ。」 『...わかった。』 「それと...。」 『なに??』 「事故の加害者の方が、亀梨に謝罪したいと言ってるらしい。」 『....。』 「どうするかは、お前に任せる。」 『わかった。』 「俺の用はそれだけだ。」 そう言ってマネージャーは、病室を出て行った。 病室が静寂に包まれた。 2週間後には、今回の事故についての会見をする。 勿論、いろんなことを聞かれるだろう。 ある程度のことは予測して答えを考えておかないと。 俺は、ひたすらそれを考えていた。
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