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『...みんな。座りなよ。』
そう言った俺の言葉を聞いてみんなは黙って椅子に座った。
『仁はちゃんと約束守ってくれたんだね。
ありがと。』
A『当たり前。
ちゃんと守るよ、約束したからな。』
『すっきりしたなッ。
聞いてくれてたんだよな。』
N『..気付けなくてごめんな。』
『..中丸。
言えなくて弱かった俺が駄目だっただけ。
気にしなくて大丈夫。』
U『これからはちゃんと言えよ。』
『わかってる。』
-T『じゃあ、あとは赤西と二人でごゆっくり。』
そう言って仁以外が出ていった。
静まり返った病室。
『ねぇ、じん。』
A『ん??』
『差し入れありがとね。』
A『いいえ。』
『最近はどう??忙しい??』
A『まぁまぁ。かめが居ないから寂しいけどな。』
『そっか。
俺さ、仁と一緒なら乗り越えられると思うんだ。』
A『..かめ。』
『だから、側にいてね。』
A『わかった。』
仁の返事を聞いて、俺は自分から仁の体を自分の方に引き寄せ、頬のキスをした。
A『反則だわ。』
そう言って今度は仁からキスをしてきた。
『ふふ。』
すごく温かくて、すごく居心地がよかった。
俺は自然と笑顔を見せた。
A『やっぱ、笑った方がいいな、かめはさ。』
『ありがと。』
A『今日はかめの心の中がわかってよかった。』
『あぁ。』
A『俺はこれから、打ち合わせあるから帰る。
ちゃんと食べて、寝ろよ。』
『わかったから。』
A『じゃあな。』
仁は俺に手を振り、病室を出ていった。
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