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U『それにしても良かったな、かめ。』
『あぁ、心配かけてごめんな。』
T『みんなピクリとも動けなかったよね。』
『そっか。』
N『あのさ、マネージャーから聞いたんだけどさ。』
『なに??』
N『会見の次の日から仕事始めるってホント??』
『ホントだよ。』
U『なんで??』
『時間が掛かるから。』
T『時間??』
『俺さ、以前のようにならないんだって。
前のように踊ったりも出来ない。
だから、これからは以前のように激しく踊ったりしない曲になっちゃう。
悔しいけど、続けるにはそれしか出来ないんだ。』
N『..かめ。』
『体もこんなんだし、ますますみんなに迷惑かけるけどさ。
俺をここに居させてほしい。仲間で居させてほしい。』
俺はその場で頭を下げた。
U『かめ、顔上げろよ。』
N『俺らは頼まれなくても仲間だし、かめとずっと居るつもり。』
T『前にも言ったよね??側にいるって。』
-T『曲なんかどうだって良い。
かめが戻ってきて、また一緒に活動していけるならさ。』
『みんな..。』
A『かめが側で笑ってくれてるってだけで、嬉しくなるくらいみんなかめが好きなんだよ。
そんな奴らがそんなことで離れていくわけないだろ??』
『ありがと、あとさ...。』
-T『どうした??』
『いつになるか、決めたりはしてないけど、会うことにしたから。』
N『誰と??』
『事故の加害者と。』
U『...かめ。』
『怖いけど、会うことにした。』
T『かめはそれで良いんだよね??』
『あぁ。』
U『じゃあ、そうしな。』
-T『さて、もう少しで日付も変わるからそろそろ寝るか。』
そう言って俺と仁以外は、川の字になりながら寝た。
しばらくすると、寝息が聞こえた。
仁が布団をみんなにかけた。
A『俺らも寝るか。』
『うん。』
そう言って俺らは寝室に向かった。
布団の中に二人で入った。
『..仁。』
俺は仁に抱きついた。
A『なに??』
『ただいま。』
A『おかえり、かめ。』
仁はそう言ってありったけの愛のキスをくれた。
それはとても温かいものだった。
『仁に会いたかった。』
A『かめ。』
仁はそう言って抱き締めてくれた。
A『会えない時間もずっとかめのことを考えてた。
俺にはかめが必要だと思った。』
『会見、見てて。頑張るから。』
A『わかってる。』
『そっか、寝よっか??』
A『あぁ。』
俺は仁に抱き締められながら眠った。
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