重なりあう道

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『―って感じですね。』 「いろいろ大変だったんですね。」 A『でも、俺らの絆は深まったよな。』 『まぁ、深まったな。』 「いろいろ聞けて良かったです。 ありがとうございました。」 そう言ってインタビューは終わった。 インタビューをしてくれた人がスタジオを出て、残されたのは俺らとスタッフさんだけ。 俺はゆっくりとその場で立ち上がった。 一瞬、力が入らなかったが仁が後ろから支えてくれたため、倒れずに済んだ。 それから俺らは、着替えを済ませ楽屋に戻った。 中に入れば、既にメンバーが帰る準備をしていた。 -T『お疲れ様。』 『あぁ、お疲れ様。』 U『じゃあ、俺らは帰るわ。』 N『じゃあな。』 そう言って上田と中丸は帰っていった。 -T『俺らも帰るわ。』 T『気をつけて帰ってね。』 そう言って田口たちも帰っていった。 A『俺らも帰るか。』 『あぁ。』 A『よし。』 そう言って仁は手を俺の腰にまわした。 『じん??』 A『腰、力あんま入らないんでしょ。 だからさっき、倒れそうになったんだよな??』 『....。』 A『俺に身体預けろ。』 俺は黙って頷き、楽屋を出て仁の車で家に帰った。 中に入って、着替えを済ませゆっくりと時間を過ごすことにした。 A『コーヒー淹れるから、かめは座ってて。』 『わかった。』 5分後、仁はコーヒーを持ちながらソファーに来た。 A『どうぞ。』 『ありがと。』 A『そういえばさ、インタビューの内容を話した時に懐かしいなぁ-って思った。』 『退院してからだよね。』 A『ん??』 『仁がこの家に引っ越してきたの。』 A『あぁ、そうだったな。』 『会見の後は山Pが迎えに来ててさ。』 A『そういえば、電話して頼んだわ。』 『懐かしいな。』 そう言って俺は、あの日の事を振り返った。
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