600人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
田口が病室に戻った俺を、車イスからベッドに移してくれた。
『なのさ、仁。』
A『ん??』
『山Pに伝えといて。
助けてくれてありがとうって。』
俺は出来るだけ明るく言った。
A『あぁ、伝えとくよ。』
-T『かめ..。』
『ん、何??聖。』
-T『どうすんの??これから。』
『..どんな答えでも..。』
U『俺らはそばにいる。安心しろ。』
『上田..。』
U『どんな答えを出しても、俺らはちゃんと受け止める。』
『じゃあ、やめるって言っても??』
T『かめは辞めないよ。』
『田口..。』
A『そうだな。かめは辞めない。
かめは、そんな中途半端なことはしない。』
『..はは、お見通しってやつか。』
N『かめが赤西に隠し事をしようなんて無理なことだな。』
A『わかってんじゃん、中村。』
N『...中村じゃなくて中丸ね。笑』
『ふふ。笑』
N『やっとかめが笑った。』
俺は自然と笑みが溢れた。
こいつらが仲間だから、答えがすぐに出せるのだと思う。
『リハビリ、頑張るから。』
U『あぁ。』
『待ってて。』
-T『みんなで待ってるから、這い上がってこいよ。』
そうして、俺らは一層団結した。
最初のコメントを投稿しよう!