プロローグ

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戒兎「漆黒だな…」 キラッ 戒兎「ん?何か光ったのかな?」 光が見えた方に顔を向けると 戒兎「こ、これ…」 ドアの板から差し込む光にそれは反射していた。闇のような漆黒の鎌…それが壁に掛けてあった。その横には、同じく真っ黒な服が上下に、靴・手袋・マフラーと全て黒一色と赤いペンダントが置いてあった 戒兎「これが母さまが残してくれた…」 戒兎は鎌を手にとる。それは戒兎より遥かに大きかったが、とても軽く簡単に持ててしまった…。 赤いペンダントは戒兎の山賊が身に付けていた物で、いわばトレードマークだった 戒兎「母さま…ありがとう」 戒兎はまた一筋の涙を流す。だが、先ほどとは違い何かを決意した顔をしていた 戒兎「もう涙は流さない…母さまが残してくれたこの武器で、皆を殺した奴を…殺してやる!」
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