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戒兎「誰が、誰がやったんだああぁぁー!」
戒兎は泣き叫んだ。これ以上叫べないと言うほどに…だが、その叫んだ答えは誰も答えてくれるはずもなく静寂が包んだ
戒兎「う…ぐすっ。ん…あれ?母さまが持ってる紙は…何?」
ふっと戒兎は母が持っている紙に目がいった。見なければいけない…。そこに何が自分に大切なことが書いてあると感じた
ガサゴソ
戒兎「っ!これって…」
戒兎へ…
戒兎ごめんね。今回の相手は今までとは違いすぎたよ…。数も明らかに向こうが多く勝てる見込みなんてなかったんだ…。
だから皆死を覚悟して戦に挑んだ。あたしたちの家族の宝である戒兎を生かす為にね。あそこで戦わなかったら結局は皆死罪…。生きるすべは無かったんだよ。だからその命大事にしておくれ。しっかりと成人した戒兎の姿を見たかったよ…
でも、それも叶わなくなっちゃうからね…だから成人の時に戒兎に渡そうと思ってたのが、あたしのベッドの下の倉庫にあるから持っていきな。
身体に気おつけるんだよ…
天国から戒兎の姿を皆と見守ってるからね…
母より
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