プロローグ

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戒兎「ぐ…母さま…」 ギュウ 力が入る限り拳に力をいれた。悲しみからではない…これは憎しみの怒りである 戒兎「母さまや…皆の仇をとってやる!」 戒兎「許さないぞ…」 戒兎は死体となってしまった山賊の墓を作った。その数は30ぐらいしか無かったが、一つ一つ丁寧に作った…自分の胸に刻み込めるために 戒兎「確か、母さまのベッドの下だったな」 墓を作り終えた戒兎は、手紙に書いてあった物を取りに向かった ガチャッ 戒兎「ベッドの下ってことは…まずベッドを動かさなくちゃ」 ギィギギィ 戒兎「ふぅ…この扉の奥かな?」 ベッドを動かした下には、取っ手の付いた板があった ギィー 戒兎「真っ暗だな…何も見えない」 板の向こうは真っ暗だった。まるで闇の世界に迷い込んだみたいに…
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