1人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
正直に言えば、僕はまだあの頃となにも変わっていない。
君はどう?
正直に言えば、あの頃となにも変わっていない僕は、
君をまだ許せずにいる。
君はどう?
きっと もう僕のことは忘れているだろう?
君の心はいつも移り変わりが早かったから。
正直に言えば、最近はもうそれほど君の面影が目の前を霞めることはなくなったんだ。
君はどう?
きっと僕の代わりなどとっくにみつけているだろう。
君は昔から諦めが早かったから。
戻って来ない野良猫を探しに行く趣味は持ち合わせなかったね?
だけど、勘違いしないでくれ。
先に動いたのは君の方だった。
あれは君が蒔いた種で起こったこと。
そう君が全てを変えてしまった。
だから僕は君のそばから離れたんだ。
正直に言えば、許すことはできなくとも、君を恨んじゃいない。
正直に言えば、やっぱり君の全てを忘れることはできない。
だけど、
正直に言えば、それほど後悔はもうしていないんだ。
最初のコメントを投稿しよう!