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PM3:05 会場
「ガーデンパーティーなんてオシャレことするよね~えりも。」
「田舎の小学校の同窓会とは思えないよね。」
「えり聞いてる?」
「…あ、ごめんごめん。なに?」
「誰探してんの?」
「いや…ふみこ、来てないなぁって思ってさぁ。」
「そういえば来てないね。」
「ってか招待したの?!」
「だって、同窓会なのに1人だけ呼ばないわけにも。」
「あいかわらず優しいねぇ。えりは。」
「やっぱり来るわけないよね。」
「そりゃ~ね。卒業の頃とか完全に孤独だったじゃん。」
「ねっ。やっぱ、さすがのふみこも人数には敵わないってことだよね。先生も完全にこっちのことしか信じてないみたいだったし。」
「あれもうちょっと長かったらふみこ死んでたんじゃない?」
「え?知らないの?卒業前にふみこ廊下の窓から飛び降りようとしたんだよ?」
「うっそ。」
「で、先生がそれ見つけて図書室で話し合いしたんだってさ。」
「馬鹿じゃん。」
えりは耳元で声を聞いた。
「馬鹿でけっこう。」
ぞっとして振り向くことも出来なかった。
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