藤原家

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夏目が良守を案内してくれたのは、優しい雰囲気の家だった。 夏「ただいま」 「貴志くんお帰りなさい……、あら、後ろの子は……」 出迎えてくれたのは、優しい微笑みを向ける一人の女性だった。 良「…こ、こんばんは…」 夏「……墨村って言って、おれの友達です。 家が烏森で、今日はもう帰れないらしいから連れて来たんです………。 だっ、駄目、でしたか………?」 「……貴志くんのお友達? 構わないのよ、でも貴志くんがお友達を泊めに誘うだなんて……。 滋さーん!」 夏「ちょっ、塔子さん!」 塔子さん、と呼ばれた女性は、居間の方へパタパタと向かう。 夏目がそれを追い掛けて、良守はニャンコ先生と玄関に取り残された。 .
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