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-K side-
仁が帰国してから、まだ二回しか会っていない。
会いたかったが、その気持ち抑えた。
すべては仁のサプライズ誕生会のため。
そのために、メンバーや山Pにも協力してもらい、準備を進めた。
『かめ、こんな感じでいい??』
『うん、やっぱ聖天才。』
『かめ、料理盛り付け完了したよ。』
『田口、並べといて。』
全ての準備を完了させ、俺は山Pにメールを送った。
それから、部屋の明かりを消した。
しばらくすると、ドアが開く音がして、俺はケーキにローソクを火をつけて、立って待った。
リビングについたであろう時に、俺はケーキを持って仁の前に立った。
ローソクに照らされた仁の顔は驚いていた。
『仁??』
『..かめ??』
『ローソク消して。』
そう言うと仁はローソクを一気に消した。
その瞬間明かりがついて、クラッカーが鳴った。
テーブルにケーキを置いて、仁をソファーに座らせた。
『さぁ、始めよう。』
それから、みんなでワイワイと誕生会を楽しんだ。
片付けもみんなでやった。
みんなが気を使ってくれて、今は二人きり。
『かめ。』
仁は俺に抱きついた。
『仁、誕生日おめでとう。』
『ありがと。』
『ごめんね、今まで会えなくて。』
『いいよ。』
『仁と会うと、バレちゃうかもしれなかったからさ。』
『嬉しかったから、もういいよ。』
『あ、そうだ。』
俺は仁から離れて、寝室に向かい、プレゼントを持って戻った。
『プレゼント??』
『そう。』
『開けていい??』
そう言って仁はプレゼントを開けた。
『あ、スタンドライト。』
『そうだよ。』
『しかも、オレンジ。』
『うん。』
『ありがとう、すっげぇ気に入った。』
『よかった。』
俺がそう言うと、仁は再び抱きついてきた。
『やっぱ、かめと過ごす誕生日は一番幸せだわ。』
『ふふ、今日の仁は素直だね。』
『かめ??』
『ん??』
『すっげぇ、愛してる。』
『俺も愛してる。』
仁が喜んでくれるのが
何よりもうれしい。
またこうやって一緒に誕生日を祝えて
すごくうれしい。
またこうやって一緒に祝おうね??
どんなに遅くなっても。
ねぇ、仁??
End
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