始まりの日

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進「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ」 HRが長くなるとは…ついてない、バイト先まで走るはめになるし あ、自己紹介しとくか 俺 二宮 進 (ニノミヤ シン) 新設校の朝倉南総合学園に通い始めたばかりの高校1年 今バイトに行くために走ってる 確かに息遣いは荒いが…そっち方面でないからな? とか色々自己紹介してる間に俺のバイト先がある朝倉商店街に到着 この商店街の丁度ど真ん中に向けさらにスピードアップする 「あら進君、今日も元気ね!!」 進「それがうりっすから!!」 「よう進!!今揚がった唐揚げだ、持ってきな!!」 進「肉屋のおっちゃん、サンキュー!!」 俺はこの朝倉商店街が大好きだ 店を並べてる肉屋のおっちゃんを筆頭に、店のみんなや商店街を行き交う人々も凄く元気だし、何よりみんな笑顔に満ち溢れてる 商店街を走ってるだけでみんなから元気を貰ってるようで俺まで笑顔になってくる そして俺のバイト先の新聞配達部署に到着 進「少々HRが長引きました、遅れてすいません!!」 俺は一礼してバイト先に入る ?「学校お疲れ様、進君」 この人は桜美 聖(オウミ ヒジリ)さん この配達部署の署長の奥さんで、当時小学校に通ってた俺にこの仕事を紹介してくれた張本人 進「あ、聖さん…署長は?」 ?「呼んだか、坊主!!」 後ろから頭を掴まれ、そのままわしゃわしゃと髪の毛をくしゃくしゃにされる 進「署長!!ちょっ…マジで痛い痛い痛い!!」 署長の桜美 明則(オウミ アキノリ)さん 俺に社会の礼儀を一から叩き込んでくれ、この仕事をくれたのがこの人 働き始めた当初はハナタレ坊主と言われてたが、中学卒業と同時にハナタレは取ってくれたみたい
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