始まりの日

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明則「しかし、あのハナタレ坊主だったお前さんがもう高校生か…時は早いもんだな」 進「よく言うよ…まだ30代だろ?」 ちなみに聖さんも30代だが…その辺の学生や20代前半より綺麗だ 明則「そんな事より…ほら、今日の配達分だ!」 明則さんに新聞紙の入ったバッグを渡される 進「よし…では」 ?「…進兄ちゃん」 お兄ちゃんと言う声が聞こえて振り返ると 進「よっ、愛美ちゃん」 桜美 愛美(オウミ マナミ)ちゃん 今確か…小学校1年生かな? とにかく署長と聖さんの娘さんだが…俺の事を「すすむ」と呼ぶ、まぁ確かにそう読むが…でも可愛いから許す 愛美「もう帰っちゃうの…?」 進「いやいやいや、これから仕事だよ」 俺は愛美ちゃんに近づいて頭を撫でてやる 進「終わったら遊ぼうな」 愛美「…うん、約束だよ!!」 進「うん、では行ってきます」 俺は勢い良く部署を出た 自転車? そんな物は使わねえな!! 俺は自分のスタミナと足の速さだけには自信を持っていた 小学校5年からこの仕事をやってるし、何よりマラソン大会が苦手だったから体力をつけたかったので自転車に乗るのを止めて走り始めた そのおかげもあってか今では陸上部も顔負けのタイムで短距離も長距離も走れるようになった シュタタタタタタ…ガシャ!! シュタタタタタタ…ガシャ!! 最初は家のポストに新聞を入れるのもままならなかったけど バッグから新聞を取り出して、家のポストに入れる一連の動作がスムーズに行えるようになったのには感動したな… とか思い返してる間にラスト1件っと ガシャ!! 進「よし、夕刊配達終了!!」 部署に帰るのは軽く走って流す クールダウンしないと筋肉に負担かかるしな あ、ちなみに今 5KM離れた隣町の朝倉東にいます
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