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慌てて上着のポケットから取り出すと、
あの人。
「内くんたち、
今から出てこれる?」
僕の携帯の着信音で、
寝ていた亮ちゃんも目を覚ました。
「なに?うち。だれ?」
「△△さん、
今から来れる?って」
「…、あー俺パス」
「そう。」
亮ちゃんは、
またベッドに戻った。
「僕だけ行きます」
そう電話口で、告げた。
シャワーを浴びて、
少しまだクラクラしてる気がしたけど
それは湯ざめのせいだ
と思って、急いで用意をした。
…あれ。
「うち、行くん?」
「うん。呼ばれたんやし、」
「あんま飲み過ぎんなよ」
「わかってる」
そう言って、
ホテルの部屋を出たんだ。
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