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「内博貴さんですね」
「はい、そうです」
警察官に確認してもらったとこ、
俺をうちのいる場所へ
案内してくれた。
そのときに、
俺じゃ内を帰せない
と言われた。
「あ。亮ちゃん」
俺がやっと見つけた内は、
毛布にくるまれて目が泳いでいた。
「お前、なにしてんねん!」
「…うん。」
その声は、
俺に届くか届かないか
の小さな声。
「…事務所の人が、
東京から来るって」
「そう」
「フジテレビの偉い人も、
って言うてた」
「え。なんで?」
「だって△△さん、やろ。
お前、呼びだしたの」
「……そっか。」
内の表情は暗かった。
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