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けど、
そのなでられた頭を
バシッと叩かれた。
横山くんに。
「内おまえ、
自分が何したか分かってんのか」
「………」
「 亮、アイツ。
泣きながら電話してきてんぞ」
「…うん。」
目を固くつぶった。
「…も、えーわ。お前」
その瞬間に、
前から人がいなくなって
なにも見えなくなった。
ああ。まっしろ。
「うち?どうしたん?」
安の声がする。
「大丈夫か、うち」
すばるくんの声。
「 あのな…俺。
なんも言えんけど。」
あ、大倉の声や。
「ごめんな、うち」
……・・・。
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