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ちょっと苦しかったけど、受け入れてしまえば、思ったよりは平気だった。
「巴、痛くないですか?」
「…大丈夫」
僕がそう答えると、樹は動き始めた。
「…あっ…んっ!」
動きの合間にも、樹はキスをしてくれて、僕はすぐにイかされてしまった。
「ねぇ、樹」
「ん?」
僕は樹に抱かれて、微睡んでいた。
すっごく心地よかったんだけど…あることを忘れていたんだ。
「今、何時?」
「えっと…もうすぐ10時です」
樹が枕元の目覚まし時計を見て言った。
「どうしたの?」って顔をして。
「龍司さんが帰ってくるって事を忘れてたからさ」
「あ…。いつもは何時頃帰られますか?」
「ん~。11時過ぎかな」
「そうなんですね。でも、まぁ、服は着ておいた方がいいでしょうね」
樹は身体を起こして、ついでに僕も起こしてくれて、そこらへんに脱いであった制服を着始めた。
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