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だけど、同時に僕を罪悪感が襲ったんだ。
樹はあまり口には出さないけど、僕を愛してくれているってことは凄く感じる。
もちろん、僕だって樹を愛している。
相思相愛…それはとても幸せなこと。
でも、龍司さんは約二十年も片想いをしている。今も悩んでていて…それなのに僕は幸せで、しかも、部屋で…。
何だか申し訳ない気持ちになった。
翌朝、学校に行ったら、
「おはようございます」
樹は笑顔で言ったけど、僕の気分は沈んでいた。
「巴? どうしましたか」
「ん?」
「元気がないようですが…」
「気のせいだよ。何でもない」
心配かけたくなくて、それだけ言った。
「そうですか…そうは見えませんが」
樹はとても悲しそうな顔をする。
しまったと思って、樹に声を掛けようと思ったのに、予鈴が鳴ったから叶わなかった。
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