野球部

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部室へと着いた二人は周りを見回したがだれもいない 「やっぱりまだ誰もいないか…」 炎迅が呟いたとき、後ろから肩をたたかれた 炎迅が振り向くと、190cmはあろうかという大男と 170cm位の男子生徒がいた 「おう!あんたら野球部入るんか?」 背の高い大男が質問してきた 「うん…そうだけど、君は?」 炎迅がおそるおそる聞き返すと… 「オレは大江っちゅうんや大阪からきたんやで、んでこっちにいるのが稲垣っちゅうんや、ほなよろしく頼むわ」 「紹介あったとおり稲垣です。よろしく」 大阪弁の大男が大江でもう一人が稲垣と言うらしく、どちらも中学時代野球をしていたという 「オレは中村炎迅、よろしく」 「オレは佐藤拓郎だ。よろしく」 炎迅達も自己紹介をして、互いに握手をした 「ほかのヤツらは誰もおらんのかいな」 大江が周りを見回して聞いてきた 「うん… まだオレ達四人しか来てないらしくて…」 「ふーん…そら困ったな~」 渋い顔をしながら大江が腕をくむ 「このまま野球できへんかったらヤバイな~」 大江が尖らせた口で言う 「ハハハ… 同じだよ、みんな野球バカだろ?」 炎迅がつい反応してしまう 「それ言えてるわ~、オレらから野球とったら何も残らんしな~」 全員で笑いあっていると、グラウンドの方から先生らしき人がこっちにくるのがわかった その人はこちらに気づくと安心したように、こちらに走りよってきた 「ハァ…ハァ… 君たち野球部希望者?」 その人は息を切らしながら聞いてきた 「は、はい!そうですけどあなたは?」 炎迅が聞いて見ると… 「ああ、私は今年からこの学校にきた武田だ野球部の監督だからよろしく」
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