4917人が本棚に入れています
本棚に追加
/905ページ
「お疲れ様、御羽ちゃん」
小春が労いの言葉を掛けてくれる。
「小春さぁん!私も斎藤さんも悪くないんですよ!なのにあの悪タレが…」
小春に抱きつきながら永倉を指差す。
「大変ね」
小春は優しく微笑み御羽の頭を撫でた。
そして御羽の手を引く。
「お昼食べたらまた頑張ってね」
「はい!」
御羽は涙腺が崩壊しそうなのを必死にこらえ、小春に着いて行った。
……………
「えいこら、また瓦じゃないか」
昼食をとり、休む間もなく屋根に登る。
御羽はうんざりした顔で瓦を見下ろしていた。
「そんな顔すんなよ御羽。俺たちはやれば出来んだ」
最初のコメントを投稿しよう!